当サロンでは、取り扱ってはいませんが、ED薬についてもご紹介いたします。
今では、ネットでも購入することができるので、身近になってきました。
まずは、代表的な薬の比較をみてみましょう。
※写真はイメージです。
バイアグラ (シルデナフィル) | シアリス (タダラフィル) | レビトラ (バルデナフィル) | |
特徴 | 知名度No1 | 効果の持続時間が最大36時間 世界で人気の治療薬 | 水に溶けやすく 服用後の即効性が高い |
持続時間 | 約5時間 | 約36時間 | 約8時間 |
即効性 | 服用後1時間 | 服用後1時間 | 服用後30分 |
食事の影響 | 受けやすい | 食事の影響は ほぼ受けない | 食事の内容により 効果発言時間が遅れることがある |
薬の値段 | 約1300円(50mg) | 約1200円(10mg) 約1700円(20mg) | 約1700円 (20mg) |
これらは、医師により処方される薬になります。
ネットでも購入できますが、含有量が少ないようです。
その分、薬の値段は350円~700円程度と、かなり安くてにいれることができます。
オンラインで処方できるクリニックもありますので、来院不要で楽ではありますね。
薬ではなく、サプリメントとして「ギンギンに勃起する!」と謳った商品もあるようですが、効いたら儲けもんくらいな気持ちで飲まれるといいかもしれません。
バイアグラについて
バイアグラは、ED治療薬として世界で初めて製品化された薬です。
有効成分は「シルデナフィル」、製剤名は「シルデナフィルクエン酸塩錠」、「バイアグラ」は販売名でファイザー株式会社の所有する商品登録名です。
日本国内では、1999年1月25日に厚生労働省より製造販売承認を取得し、1999年3月23日に発売開始されています。薬の形状はひし形で青色のフィルムコート錠で、薬剤を割ると中身は白色です。
2016年、舌の上で溶かして服用するフィルム状のバイアグラも発売されました。
錠剤、フィルムどちらのバイアグラも、2022年4月より「勃起不全による男性不妊」にのみ保健適用となりました。
不妊目的以外は自費診療になります。
【要点のまとめ】
・作用時間は、25mg/4時間、50mg/時間
・服用方法は性行為の1時間前ですが、嚙んでも早く効きません
・服用できない方は、本剤に過敏症がある方、低血圧症、高血圧症、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞が最近6ヶ月以内にある方、心血管疾患で性行為が不適切な方、網膜色素変性症の方、重度の肝機能障害のある方
・併用してはならない薬は、ニトログリセリン、アンカロ(不整脈の薬)アデムパス(慢性閉塞性肺高血圧症、肺動脈性高血圧症の薬)、グレープフルーツ
・副作用には、顔のほてり、頭痛などがあります
・新型コロナワクチン接種後は、接種当日と翌日は服用を避ける
・空腹時の内服がおすすめ
・飲酒は程よい程度はOK。飲みすぎは効果が得られない
・バイアグラを使用し性行為を行い子供ができても胎児及び母体に影響はない
・作用機序:性的興奮がある時のみに作用し、勃起を持続させるのに必要なサイクリックGMPという物質を壊すPDE‐5の働きを阻害することで勃起補助をする。服用後性的刺激を受けないと効果は得られない
・ジェネリックもある
シリアスについて
シリアスは、日本新薬株式会社が製造するEDの治療薬で、有効成分は「タダラフィル」です。
タダラフィル含有量が、5mg、10mg、20mgの3種類が発売されています。
卵型の形状をしており、ベージュ色のフィルムコート錠です。
中身は割ると白い薬剤です。
最大の特徴は、作用時間がバイアグラやレビトラよりはるかに長い点です。
20mg投与後36時間まで有効性が認められているため、金曜日の夜に服用すれば日曜日の昼までさようすることから、「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。
食事に関してもED治療薬の中で最も食事の影響が少ないことが挙げられます。
2018年8月に世界市場においてシェア第1位になっています。
シリアスもバイアグラと同様に、2022年4月より「勃起不全による男性不妊」にのみ保健適用となりました。
不妊目的以外は自費診療になります。
※写真はイメージです
【要点のまとめ】
・服用できない方は、本剤に過敏症がある方、低血圧症、高血圧症、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞が最近6ヶ月以内にある方、心血管疾患で性行為が不適切な方、網膜色素変性症の方、重度の肝機能障害のある方
・併用してはならない薬は、ニトログリセリン、アンカロ(不整脈の薬)アデムパス(慢性閉塞性肺高血圧症、肺動脈性高血圧症の薬)、グレープフルーツ
・副作用には、頭痛、顔のほてり、消化不良、背部痛などがあります(バイアグラやレビトラより顔のほてりが少ない)
・新型コロナワクチン接種後は、接種当日と翌日は服用を避ける
・食事の影響はとても受けにくい
・飲酒は、程よい程度はOK。飲みすぎは効果が無くなります
・作用機序:勃起が起こる際に必要不可欠なサイクリックGMPという物質を壊すPDE‐5の働きを阻害することで勃起補助をする。
・ジェネリック薬が2024年7月27日より8社から発売予定
レビトラについて
レビトラは、バイアグラが発売された5年後の2004年6月に10mg、2007年7月に20mgが発売開始になりました。製造販売元は、ドイツに本社をもつバイエル薬品という製薬会社です。
有効成分は「バルデナフィル」、製剤名は「バルデナフィル塩酸塩水和物錠」、販売名である「レビトラ」はバイエル薬品の所有する商標登録名です。
2021年10月に発売元であるバイエル薬品より発売中止が発表され、現在、国内では正規品を処方する医療機関は存在しません。
剤状は円形のオレンジ色のフィルムコーティング剤です。
中身は割ると白い薬剤です。
水に溶けやすい性質上、即効性があるのが特徴です。
国内では、厚生労働省から認可を得た「バルデナフィル錠(国内正規レビトラジェネリック)もしっかりレビトラの特徴を引き継いでいます。
※写真はイメージです。
【要点のまとめ】
・服用できない方は、本剤に過敏症がある方、低血圧症、高血圧症、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞が最近6ヶ月以内にある方、心血管疾患で性行為が不適切な方、網膜色素変性症の方、重度の肝機能障害のある方、血液透析が必要な方、不安定狭心症の方、QT延長症候群で抗不整脈薬を内服の方
・併用してはならない薬は、ニトログリセリン、アデムパス(慢性閉塞性肺高血圧症、肺動脈性高血圧症の薬)、新型コロナウイルス治療薬、抗ウイルス薬(HIV治療薬)、内服の抗真菌薬、グレープフルーツ
・副作用には、頭痛、顔のほてり、鼻閉、心悸亢進(動悸)
・新型コロナワクチン接種後は、接種当日と翌日は服用を避ける
・食事の影響は受けにくいが、空腹時の服用がお勧め
・飲酒は、程よい程度はOK。飲みすぎは効果が得られない
・作用機序:勃起を持続させるのに必要なサイクリックGMPという物質を壊すPDE‐5の働きを阻害することで勃起補助をする
・ジェネリック薬が2024年7月27日より3社から発売予定
DE治療を行っている医療機関に相談のうえ、使用をご検討ください。
著:相徳かおり