新型コロナ感染症の後遺症としては、倦怠感、頭痛、息切れ、味覚障害や臭覚障害がよく知られていますが、男性が新型コロナウイルスに感染すると、その後、勃起障害を発症するリスクが、感染していない男性の約5.7倍になることが、イタリアで行われた小規模な研究で明らかになりました。

さらに、2021年7月には、新型コロナ後遺症患者である研究者たちが共同研究を実施したところ、次のような結果が出ました。

性機能霜害約18%
精巣の痛み約13%
陰茎および精巣のサイズの縮小約4%
その他の性器問題約8%


アメリカの悩み相談で「新型コロナに感染した後、ペニスの長さが約3.8㎝短くなった」という相談寄せられたそうです。

勃起はそもそもペニスへの多量の血液の流入が必要です。新型コロナウイルス感染症は、たとえ無症状であっても、ごく細かい血管(微小血管系)への血流に悪影響を及ぼす可能性があることがわかってきています。血管の内側表面(血管内皮)に機能異常が起こります。

ただし、感染から1年以上経つ男性と未感染の男性は、勃起機能が変わらないようでうす。

また、男性ホルモンも低下させます。
新型コロナ感染症罹患後の男性の血中の男性ホルモンの1つであるテストステロンを測定したところ、52%の方に男性ホルモンの低下が確認されました。
 特に50歳未満の若い男性において男性ホルモンの低下が目立ち、この傾向はデルタ株の流行期に最も多かったそうです。

そして、精子に対しても影響があります。

デンマークで2023年6月に開催された欧州生殖器学会で、新型コロナ感染症罹患後、精液量は20%ダウン(2.5ml→2ml)、精子濃度は26.5%ダウン(6,800万/ml→5,000万/ml)、総精子数は37.5%ダウン(16,000万→10,000万)、精子運動率は9.1%ダウン(49.5%→45%)悪化しており、100日以上経っての精液所見の比較でも違いがなかった(悪いまま)という報告がありました。

当サロンで施術を受けておられる方の中にも新型コロナ感染症罹患後に勃起力が落ちたという方がいらっしゃいます。じっくりコースで、最初の1ヶ月は週1回、2ヶ月目は2週間に1回、その後は月に1回を4ヶ月続けていらっしゃいます。

 ご本人曰く「施術前とは、全然違う!」とおっしゃっていただいております。ご自宅では、骨盤内に血液をためる運動をかかさずやっておられます。何より、ご本人様もパートナー様もご満足のようで、なによりです。

著:相徳かおり