ツボとは、経穴(けいけつ)とも呼ばれ、東洋医学でいう「気」が通る経路の要所に存在しているポイントのことです。
WHO(世界保健機構)にも認められているその数は、361カ所あると言われています。
中には左右対の経穴もあり、全身には700個の経穴が存在しています。
前や位置が特定されておらず、押したときに痛みなどの反応が現れたり、しこりがあったりする場所もツボの一つとされています。
驚いたことに、1991年にアルプスの氷河から発見された約5000年前のミイラの男性、通称「アイスマン」の身体にもツボの痕跡をみることができるそうです。アイスマンに残された刺青の位置と、いくつかの経穴が一致していることから、考えられているよりも、もっともっと古い時代からツボによる治療が行われており、その起源が中国ではない可能性があることも近年注目されています。
もともとは、石器時代に植物や尖った石などが偶然身体にあたった時に痛みが消えることがあり、そこから石で身体を刺激して治療効果を得ようと発展したと考えられています。
さらにこれが古代中国の「陰陽五行思想」に取り入れられ、「経穴」として成立したというのがおおまかな成り立ちです。
では、男性機能向上に効果的なツボをピックアップしてみましょう。
勃起力アップ・早漏の改善
◎大赫(だいかく)
おへそから指4本ほど下にさがり、そこから指2本外側に、左右1点ずつあります。
下半身への気血が集まるツボで、男性機能回復の特攻ツボとして有名なツボです。
人差し指、中指、薬指の3本の指をそろえて、少し強めの力でマッサージしましょう。
◎三焦経(さんしょうきょう)
左手の薬指の爪から3ミリ下にあります。少し強めに10秒程度のマッサージを数回行いましょう。
男性ホルモンの分泌を促す
左手の薬指の爪から3ミリ下にあります。少し強めに10秒程度のマッサージを数回行いましょう。
【生殖機能回復】
◎開元(かいげん) 「丹田(たんでん)」とも言われるツボ。おへそから指4本真下にさがった所をマッサージしましょう。
【精液の量を増やす】
◎三陰交(さんいんこう)
足のくるぶしから指4本分真上のところをマッサージしましょう。
精力の向上
◎次髎(じりょう)
おしりの少し上の平らな骨(仙骨)の上から2番目のくぼみの部分にあります。背中側なので自分では押しにくいですが、硬いものを腰に当てる等してやってみてください。
◎商陽(しょうひ)
左手の人差し指の爪から3ミリ下のところにあります。
血液の循環を良くする
◎労宮(ろうきゅう)
手のひらの中央にあります。勃起は男性器に血流が流れ込む現象ですから、血行をよくしていきましょう!手のひらなので、一番押しやすいツボですね。
【性欲向上】
◎湧泉(ゆうせん)
足の裏の中心部から少し上のくぼみの部分
ツボを押すタイミングですが、入浴後、就寝前のリラックスしたタイミングの時に、少し強めの圧でじっくり20~30秒長めに押しましょう。
2~3週間ほど継続していくと変化を実感できる方が多いようです。
ぜひ、定期的にマッサージして、いい習慣にして改善に向かうといいなあと思っています。
著:相徳かおり