陰茎の海綿体に血液が流れ込み勃起が発生するわけですが、まずは、骨盤内に血液がしっかり流れてくるような身体
作りも重要です。
さらに下半身の血流を良くすると、勃起の持続力を高める効果が期待できます。
特に股関節の付け根には陰茎に行く重要な血管があります。
当サロンでも、施術だけではなく、ご自宅での運動・筋トレも平行して行っていただいております。
特に勃起力の強化に役立つのは、大きく分けて3つの筋肉です。
・肛門近くの筋肉(PC筋、BC筋)
・太ももの筋肉(大腿四頭筋、大腿二頭筋)
・おしりの筋肉(大臀筋)
いくつかご紹介致しましょう。
1) 骨盤邸筋群体操
この体操は、肛門を締めてPC筋(恥骨尾骨筋)やBC筋(球海綿体筋)を鍛えることで、勃起力がアップしたり、持続力を高めたりすることができます。
PC筋は肛門から恥骨にかけてある筋肉で、陰茎の根元を締めつけて、流れ込んだ血液をとどめる役割があります。
BC筋は肛門から陰茎の裏側にある筋肉で、陰茎に血液を送ったり、射精をコントロールしたりする役目があります。
① 仰向けに寝て膝を曲げます
② 足を肩幅に開きます
③ 肛門に一万円札を挟んだつもりで、落とさないようにギュッと肛門を締め、10秒~20秒維持します
④ ゆっくりと肛門を緩め、40秒間リラックスします
⑤ この収縮と弛緩の動きを10回繰り返します
⑥ ①から⑤を1セット(約10分)として、1日3~10セット行います
2) 股関節の内外転運動(レッグオープン)
主に太ももの内側の筋肉が鍛えられ、股関節の柔軟性を向上させる効果があります。
① 仰向けになり、天井に向かって足をあげます
② 両脚を左右均等にゆっくりと広げます
③ 限界まで脚を広げたら、ゆっくりと元の位置に戻します
④ この体操は骨盤邸筋群が鍛えられ、海綿体に溜まった血液をとどめて、勃起状態を維持する効果があります
⑤ 30秒間(15回程度)行います
3) ブリッジ(ヒップリフト)
お尻(大臀筋)や腰回りの筋肉を鍛えます。肛門を引き締めるように行うことで、骨盤底筋も同時に鍛えることがかのうです。
① 仰向けになり、脚を肩幅に開き、膝を90度に立てます(足の裏は床につけます)
② 両手は身体の横に置きます
③ 肩から膝が一直線になるように、腰を持ち上げます(足の裏は床につけたままです)
④ 肛門を締めるように意識し、10秒間姿勢を維持します
⑤ ゆっくりと腰を床まで降ろします
⑥ この腰の上下運動を10回~20回繰り返します
⑦ ①~⑥を1セットとして、1日3セットを目安に行います
4) 開脚ストレッチ
骨盤周囲の筋肉が柔軟になり、陰茎に血液が流れやすくなります。特にデスクワークが多い方や普段ほとんど運動しない方は、骨盤周辺の筋肉が凝り固まり、血流を悪くしている可能性があります。
① 両脚を開いて床に座ります(無理しない範囲でOK)
② 背中が丸くならないよう注意しながら、伸ばしている片側のつま先へゆっくりと上半身を倒します
③ 息を止めずに呼吸をしながら、15秒~30秒その状態をキープします
④ ゆっくりと上体を戻し、反対側も同様に行います
⑤ 1回3セットを目安に行いましょう
5) 脚回し運動
股関節の付け根には、陰茎に行く大切な血管があります。脚の付け根が硬くなることで血行不良となり、EDを引き起こすこともあります。特に自転車に乗る方は、サドルによって神経や血管が圧迫され、20代でも器質性のEDになる可能性もあります。
① 仰向けに寝ます
② 片脚ずつ太ももの付け根を中心に大きく外回します
③ 疲れたら休んでもかまいません
④ 片脚30秒ずつ行います
6) 逆ブリッジ
お尻の大臀筋と背中を支える多裂筋を鍛えることができます。多裂筋とPC筋(恥骨尾骨筋)は筋連結をしていますので、効率的にPC筋を鍛えることができます。
① うつぶせになります
② 膝を曲げ、足の裏を合わせます
③ 太ももが床から跳ねるように持ち上げましょう
④ 30秒間行います
⑤ 腰が悪い方は、無理せず、上がるところまでにしましょう
7) スクワット
脚やお尻など、下半身の筋肉全体が鍛えられ、下半身の血流を改善する効果も期待できます
① つま先を少し外側に向け、脚を肩幅程度に広げる
② お尻を後ろに突き出すように、股関節から折り曲げる
③ 膝の角度が90度くらいになるまでゆっくり下ろす
④ ゆっくりともとの姿勢に戻る
⑤ ②~④を10回繰り返す
はじめは、できる範囲でかまいませんので、3~4週間は続けて行いましょう!
ヨガの動きに似ているところもありますのでヨガもおすすめです
著:相徳かおり